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モントリオールのゲーム系学校「Campus ADN」さんに行ってきた

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ども! CC2モントリオールスタジオのヤマノウチです!

 

今日はモントリオールにあるゲーム系学校「Campus ADN」さんを見学してきました。

 

 

www.lecampusadn.com

 

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↑同校に入ってすぐの休憩スペース。数名の生徒がゲーム企画について議論していた。

 

Berri-UQAM駅の近く、オフィスビルの一角にある、3つの教室からなる小さな学校。

 

もともとは、某大手ゲームパブリッシャーさんが設立・運営されていたそうだが、開校から数年後、行政機関へ母体が移り、いまは公立の学校として運営されている。なので、基本的にはフランス語で授業が行われている(ケベック州法によるフランス語推進)。

 

専門学校や大学とは違い、社会人がキャリアアップのために学ぶ、「予備校」や「職業訓練校」のようなシステムになっていた。

 

アニメーション、モデリング、ゲームデザインの3つのコースを選ぶことができ、8月入学・翌年7月卒業というおよそ1年間でゲーム開発のノウハウを学ぶ。まさにゲームのためのスクール。

 

コース終盤には、他コースと合同でチームを作り、15週間かけてゲームを制作するそうだ。ポートフォリオのための卒業制作ということだろう。

 

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↑3ds Maxを使ったリギングの授業。別で聞いた話では、モントリオールのゲーム企業では、3ds Maxを使っていることが多いとのことだった。

 

在籍している生徒数は50~60人。学校のコンセプト上、異業種からゲーム業界を目指してやってくる生徒さんがほとんどで、大学講師やコメディアンなどもいた。一度卒業して、再び別のコースを受講するリトライ組も多いそうだ。

 

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↑いわゆる職員室の様子。先生を囲んで何やら助言を求めている様子だった。とにかく、パッションがすごい! ホワイトボードを使って、レベルデザインの考えを解説していた。

 

生徒に反して、講師陣は全て現役のゲームクリエイターだった。企業に所属しながら講師として生徒を受け持っている。企業側としてもリクルーティングの一環として、優秀なクリエイターを青田買いする狙いがあるのだろう。講師陣のリストを見ると、やはり大手パブリッシャーさんの名前がほとんどだった。

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↑チーム制作のゲーム企画を考えている生徒さんたち。課題として、「2つの要素をかけ合わせてゲームを企画する」というものをやっていた。講師から「ヴァイキング」、「ジブリ」、「インド(ボリウッド)」、「MARVEL」、「ギャング」、「ヒッチコック」といったキーワードが出され、それらを組み合わせて新しいゲームを企画する。(2チームがジブリをチョイスしていた!)

 

 

行政による運営ということもあり、授業料も安い。年間$500(CAD)というから驚きだ。 ただこれには条件があり、カナダかフランスの永住者のみとのこと。外国人の場合は、年間$7500とのこと。うむむ・・・。それだけ、国策として行政がマルチメディア産業の教育に力(助成金)を注いでいるということだろう。

 

また、いずれの場合もポートフォリオによる書類選考と、面接、パーソナリティテストを通過したものが入学を許される。卒業後は、Attestation études collégiales (AEC)と呼ばれる準学士号(たぶんこれに相当する)が取得できるとのこと。

 

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↑職員室に貼られた「It's me Mario!」(マンマミーア!) 反対側には、リンクが貼られていた。

 

「どうもー サイバーコネクトツーですー」と教室を回っていると、生徒さんから「え? サイバーコネクトツーってあのサイバーコネクトツー?!」といった感じで驚いてくれる方もいて、ちょっと嬉しかった。

 

その他にも、やはり日本のゲームファンは多いようで、校内にも日本のゲームのポスターなどが貼られていた。講師も「ヒュージ・ニンテンドー・ファン!」とのこと。改めて感じる、日本のコンテンツの影響力。

 

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↑学校長イザベルさん

 

今回感じたのは、小さい学校ながら、講師陣・生徒さんの熱量の高さ!

 

予備校的な位置づけということもあってか、ゲーム業界に入るため・キャリアアップするために必死で学ぼうとする姿勢がひしひしと感じられた。講師もそれに応えられるだけの現場知識(というか現役)と、アイディアあふれたカリキュラムを提供していた。卒業後のOBにも個人的な相談やゲームアイディアについて相談にのっているそうだ。

 

学校長も、「ここはCGのスクールじゃない、ゲームの学校だ!」と繰り返し強調していたのが印象的だった。パッション!

 

講師が別のゲーム企業の方ばかりということもあり、今回は、タイミングが合わずできなかったのですが、次はうちの会社を説明するプレゼンテーションに来たいと思います。

 

イザベルさん、講師・生徒の皆さん、ありがとうございました!!!

 

現場からは以上です。

 

(ヤマノウチ)