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モントリオールスタジオのマネージャー日記

モントリオール通訳に学んだ「伝わる日本語」の話し方・書き方

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どうも、モントリオールのヤマノウチです。

 

私は、スタジオマネージャーという仕事柄、現地メンバー(英語話者、仏語話者)に対して翻訳通訳者を通して話をすることが多いです。

 

赴任したてのころは、日本にいたときと同様に何も意識せずに話していたので、通訳翻訳しづらい日本語を話していました(何がいいたいのかわかりづらい日本語)。

 

そのため、度々通訳メンバーを困らせていましたが、「伝わりやすい日本語」を意識したことでかなり改善されました。

 

これは、日本語話者同士の会話でも使えそうだったので、わたしが気をつけていることを書いておきたいと思います。

 

  

※こういうシチュエーションでの話です↓

ビジネスの場で、日本語話者が翻訳通訳を介して英語(仏語)話者と話をする場合に、伝わりやすい日本語表現。

 

 

(1)受け手に想像させない

日本語は曖昧な表現が多く、聞き手や読み手側ががんばって推測する(空気や行間を読む)ことで成立しているところがあります。日本語話者同士であればそれでもいいのですが、それ以外のメンバーと話をする場合は通じない可能性が高いので注意しています。

 

●伝わらなかった例

  • 「やらなくてもいいですよ」
    ⇒ やって欲しいのか、やってはいけないのか伝わらない
  • 「○○したほうがいいかもしれないですね」
    ⇒ やってほしいGOサインなのか、だれがやるのかわかりづらい
  • 「いまは大変な時期だからね…(もっとがんばってほしいな)」
    ⇒ 本音と建前のような、空気を読ませる表現はわかりづらい
  • 「○○だと思うけど…」
    ⇒ 語尾を濁すと結論がわかりづらい

 

●こうやったら伝わる

ハッキリと言い切る。具体的に言う。

  • 「~してください」
  • 「~はやめてください」
  • 「~だと思うから、~してください。」

 

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(2) 主語を入れる

日本語では主語がなくても前後関係から判断できますが、翻訳する際はその主語がなんなのかを翻訳者が判断しなければなりません。そのため、翻訳の解釈次第で意図がずれる可能性があります。 

 

●伝わらなかった例:

  • 「とりあえず、やってみましょうか!」
    ⇒ だれがやるのかわからない
  • 「うまいこと調整しておいください」
    ⇒ 何をどう調整するのかわからない

 

●日本語しては変だけど、あえて主語を入れると伝わりやすい

  • 「あなたがやってみてください」
  • 「●●さんに確認してください」
  • 「~を~のように変更してください」

 

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(3)なるべく短くする

ひとつのセンテンスが長いと翻訳通訳もしづらいですし、前後関係を読み解く必要が出てしまい伝わりづらいです。読点(、)を入れるぐらいなら、そこで文章を切ったほうがいいと思います。文章であれば、箇条書きにしたほうがいいです。

 

●伝わらない例:

  • 「~のような場合、~といった問題が考えられるため、~して欲しいです」
  • 「やろうと思ったんですけど、ちょうどそのとき時間がなかったので、まだできてないです」
  • 「まず、このタスクをやって、そのあとこれをやってください。そして、最後にこれをしてください」


●目的・結論を先に書くと伝わる

  • 「~してください。~だからです。」
  • 「まだできてません。これからやります。」
  • 「次の手順で行ってください。1.~ 2.~ 3.~」

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(4)擬音語・擬態語を使わない

日本語ならではの擬音語、擬態語表現(オノマトペ)は翻訳しづらい、直訳できないものも多いようです。どれぐらいの尺度なのか曖昧になることも多いので、わかりづらくなってしまいます。

 

●翻訳しづらい、伝わりづらい例:

  • きょろきょろする
  • キラキラしている
  • チカチカする
  • シュッとしている
  • ブンブン振り回す

 

●具体的に言いかえると伝わる:

  • きょろきょろ ⇒ 首を横に振る
  • キラキラ ⇒ 輝いている 
  • チカチカ ⇒ 目が痛い
  • シュッとしている ⇒ 細い
  • ブンブン ⇒ 腕を大きく回す

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(5)慣用表現を使わない

下記のような日本語独特の言い回し、定型句は聞き手(通訳翻訳者)を混乱させ、伝わりづらい可能性大です。

 

●翻訳しづらい、伝わりづらい例:

  • 「まだまだ頭が堅い」
  • 「あとで穴埋めします」
  • 「甘く見ていた」
  • 「五月雨式に」
  • 「市民権を得ている」


・・・などなど、表現として二重の意味を持つ言葉は、伝えたい意味とは別の捕らえ方をされてしまうこともあるため避けたほうがいいと思います。

 

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(6)その他の通訳のTIPS

  1. 「よろしくお願いします」は直訳できない
    ⇒日本語話者が頻繁に使いますが、シチュエーションによって訳が変わるため、翻訳しづらいそうです。なるべく使わないほうがいいです。

  2. 日本にしか無いものは訳しづらい
    ⇒「短冊形に切ってください」の場合、そもそも「短冊」が何なのか日本人でないと想像できない。「長方形」など、誰でも想像できる言葉にいいかえるといいかもしれません。

  3. 手と腕、足と脚
    ⇒「手を広げて」と伝えた場合、手だけなのか腕までなのか伝わらないということがありました。「腕全体を横に広げてください」と具体化するといいかもしれません。※足も同様

 

まだまだありそうですが、今回はこれぐらいにして、随時追記したいと思います。

 

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(7)まとめ

記事にしてみたら、割と当たり前なことしか書いてなかったですね・・・。

 

簡潔に要点をまとめて具体的に話すようにすれば、外国語話者と話すときだけではなく、日本語話者同士のやりとりでも役に立つのではないでしょうか。

 

 

現場からは以上です。A la prochaine !

ヤマノウチ