褒めて伸ばす?
どうも、モントリオールのヤマノウチです。
先日、モントリオールにあるゲーム系専門学校College Inter-Decさんの学生作品講評会に参加してきました。
同校で1年間勉強されたレベルデザイナー、アニメーターを中心とした学生の作品を見てきました。
↑メトロに乗ってダウンタウンへ
↑いい天気です
会場へ到着!
当初、「学生作品が見れるからぜひ来てください」ということだったのですが、着いてみると「審査員としてコメントをお願いします」とのこと。
ちょっと予定が変わりましたが、せっかくなのでどんどんフィードバックしよう!
私はゲームクリエイターではないので、細かい技術的な部分にコメントするのはナンセンスだと思っています。ですが、それを伝えたうえ、スタジオマネージャーとしてどう感じるかをお伝えしました。
こういうとき、いつも考えるのは「代表の松山洋だったら何ていうかな?」ということです。今回もそんな感じでコメントしました。
私たちのほかに、Ubisoft、Moment Factory、Nvizzioなどの企業が審査員として参加されていました。
↑前半は3チームから作品のプレゼン。
↑チームの規模も4人~17人とばらばらでした。
どのチームも15週間で制作したとのことで、まだまだ改善の余地が残るものでしたが、やりたいことは入っている印象でした。
↑後半は、個人プレゼン。学生ひとりひとりが自分の作品を動画にまとめて3分で説明するというもの。全員分見るのはけっこう大変でした。
私のコメントはさておき、他の企業からのフィードバックコメントが興味深いものでした。
というのも、みんな褒めるのがうまい!
たとえば私が「この部分はこのように感じるので、このように改善してみてはいかがでしょうか」とコメントしたところを、別の企業からは・・
別の企業「全体の雰囲気がとってもいいね! 僕はこういうテイストはすごく好きだな。でも、他のプレイヤーに伝わるかわからないから、こうしたらどうかな? あと、ここはもっとこうしたほうがいいね。 まぁ、個人的には好きだけどね。」
という感じで、最初にポジティブな反応⇒改善点を伝えるという流れでコメントしている方がほとんどでした。
褒めるの上手だなぁ。
中には、「そこまで褒める?」というぐらい褒めているものもありました。
話し方も、企業からというよりは、ひとりのクリエイターとして、友達に話しかけるような態度で話していました。学生さんにもよく伝わっている印象でした。
ほほー、と思って、私もそれからマネしました。
もちろん、ちゃんと伝えないといけないところはハッキリと伝えましたが。
育ってきた環境が違うので、このような意見のやりとりにおいても、日本とはちょっと違うなと感じることがあります。スタジオでメンバーと接するときも伝えかたには気をつけています。私なんかだと、ちょっと大げさにリアクションするぐらいがちょうどいいみたいです。
学生作品を見にいったつもりが、勉強して帰ってきました。
ありがとう、Inter-Decさんと審査員の皆さん。
現場からは以上です。A la prochaine !
ヤマノウチ