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モントリオールスタジオのマネージャー日記

海外赴任で外国籍メンバーをマネージメントするにあたって参考になった本

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 どうも、モントリオールのヤマノウチです。

 

日本からスタジオマネージャーとして赴任するにあたって、参考になった本のザックリとした紹介です。

 

これまで、私は日本人チームしか管理したことがなかったので、モントリオールで外国籍メンバーをどのように管理すればいいのか、赴任前はけっこう考えていました。

 

海外の成功事例に学ぶべきだろうと思い、下記のような本を読みました。

  

ピクサー流 創造するちから――小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

ピクサー流 創造するちから――小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

 
How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス) 私たちの働き方とマネジメント (日経ビジネス人文庫)

How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス) 私たちの働き方とマネジメント (日経ビジネス人文庫)

  • 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ,土方奈美
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2017/09/02
  • メディア: 文庫
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とくにピクサーの事例は、映像業界という弊社の業種(ゲーム開発)にも近しいものだったので、非常に参考になりました。

 

どちらの書籍にも共通しており、私が参考になった部分としては、下記の通り(かなり要約してます)。

  • 正しい人(優秀な人)を採用する
  • 優秀な人 = 自ら好きこのんで考え、学び続ける人
  • 正しい人を採用したのであれば、権限を与え、マイクロマネージしない。
  • メンバーが安心して率直な意見・アイディアを言い合える環境をつくる。維持する。

 

両社とも、社員の自発的なクリイティビティをいかに引き出すかに重点を置いているように感じました。

 

正しい人を採用さえできていれば、彼ら彼女らは自発的に考え、作品や組織にとって、有効なアイディアや改善点をもたらす、というもの。

 

その場合において、マネージャーはルールや権力でメンバーを縛り管理するのではなく、寄り添って声を掛け、ときに反論して意見を拾い上げ、緩やかに軌道修正しながら目指す方向にメンバーを導いていくことが求められるわけです。

 

この「正しい人を採用する」というのは、モントリオールスタジオでも非常に意識していて、他の現地スタジオよりも多くの時間と労力をかけて選考しています。そのため、これまでに1000名を越える方々からご応募をいただいていますが、そのうち採用にいたったのは26名ですので、合格率2.5%ほどです。

 

社員は賢い。 だから雇ったはずだ。 だったらそれらしく扱おう。
(『ピクサー流 創造するちから』より引用)

 

 

続いて、モントリオールの多様性あふれるメンバーを理解するために読んだ本。

異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養

異文化理解力――相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養

 

 

カルチャーマップを元に、「フランス人には、こう接するといい」とか「アメリカ人には、こういう言い方のほうが伝わる」というコツが載っています。

 

…が、けっこうステレオタイプな部分も多いので、 ここで意識すべきなのは「日本人と同じように接すると誤解を生んだり、間違って伝わることがあるよ」ということ。

 

モントリオールでも日本でも、結局のところ人それぞれ性格もバックグラウンドも違うので、その人に応じて接し方や伝え方を変える必要があります。

 

この本では、物語仕立てで異文化間のやりとりが記載されているので、ケーススタディーとして参考になりました。

 

 

次は、番外編ですが、モントリオールに赴任するからにはその土地の生い立ちについて知っておくべきだなと思い、下記を読みました。

ケベックを知るための54章 エリア・スタディーズ

ケベックを知るための54章 エリア・スタディーズ

 

 

やはり、現地の歴史や価値観を知っておくと、現地メンバーと接する際にも、理解が増して良いです。

 

 

ということで、参考になった本の紹介でした。

現場の開発力を高められるように、今後も新しいやり方を取り入れていきたいと思います。

 

現場からは以上です。A la prochaine !

ヤマノウチ