未知との遭遇エブリデイ
知らないこと、わからないことだらけ!
どもー! CC2モントリオールスタジオのヤマノウチです!
Allo! Ici, Koji de CyberConnect2 Montreal Studio!
これまでスッカラカンだったスタジオにも、いよいよスタッフが入社します。
5月頭には開発スタッフが数名入り、実際のゲーム開発作業がスタートします。
ここ最近は、その準備を行っていて、少しバタついております。
最近何やってたっけな?と思い、ここ1~2週間でやっていたことを振り返ってみると・・・↓
- 開発用PC、ソフトウェアの見積もり・発注
- 雇用契約書、機密保持契約書などの書類の準備
- 福利厚生、社内規定の策定
- 保険ブローカーとの打ち合わせ
- 顧問弁護士の打ち合わせ、相談
- スタッフの給与振込のための銀行口座準備
- 給与システム(ペイロール)企業の手配
- 入社予定者との面談
- 研修準備、フライト手配
- 開発資料の翻訳手配、用語確認
- 求人応募者の問い合わせ対応
- 面接セッティング(日本とのSkype面接)、当日の対応(面接官として)
- 採用計画の見直し、調整
- 2016年度会計、日本との連結決算対応
- 会計士およびブックキーパーとの打ち合わせ
- 各社への入金処理、帳簿
- 赴任者ビザ申請、移民弁護士手配
- 内装工事事後処理
- イベント登壇、スライド作成
- 週2回本社とのSkypeミーティング、報告資料の作成
- ブログ更新
という感じ。
スタジオマネージャーと言えば、聞こえだけはかっちょいいですが、やってることはまだスタジオ立ち上げの雑務です。
もちろん一人でやっているわけではなく、日本本社側のスタッフと連係、相談しながらやってます。
モントリオール側には、CC2スタッフとしてはわたし一人ですが、コーディネーターであるサンブリッジさんにもベタ付きで入ってもらって、二人三脚で対応しています。
どの業務もはじめてづくしで新鮮ではあるものの、ちょっと大変なのが、業務毎に頭の中を切り替えること。
たとえば・・・
PCベンダーさんと打ち合わせ「開発PCスペックはこれでいいかな? グラボはどうすんだっけ? HDDのRAID構成は?」とか考えたあとに・・・
ブックキーパーさんと電話「減価償却期間って何年に設定する? リース契約どうなってる? 本社立替金はドル建て? 円建て? 為替差損益はどっち持ち? この振込って何の費用だっけ?」・・・
その合間に求人応募者と面接のメールアポ「○月○日の○時に来れるってことは、日本側は○月○日の○時ね。 30分前倒して、って英語でどう書けばいいんだっけ?」・・・
労務「ケベック州の労働基準法では休日規定はどうなってる? ベネフィットは? グループ保険は? RSPは?」・・・
会計「資本金比率は? トランスファープライシングは? マルチメディアタックスクレジットは?」・・・
(ほぼすべて英語 or フランス語なのを通訳してもらいつつ)
うぎゃーーーー!!!
ってなります。たまに。しょっちゅう。
スタジオ立ち上げと一口に言っても、いろいろ決めなければならないことがあるうえ、それぞれのジャンルも違うので、そのたびに脳をスイッチしないといけないわけです。
考えすぎるとだんだん混乱してきます。
混乱の原因は単純で、「その分野の経験値がなくて、答えがわからない」から。考えてるつもりが、悩んでしまうときがあります。
私がその道のプロであれば、経験則から何となくゴールを見つけて、おぼろげな方向性ぐらいは導き出せるんでしょうが、残念ながらどれもド素人。分からずに悩んだところで、答えは見つかりません。
解決策も単純で、「知ってるひとに聞く!」しかない。
先方「減価償却期間どうします?」
ヤマノウチ「あ~、アレですよね?・・・・何年がいいと思います?」
先方「トランスファープライシングは考慮されてますか?」
ヤマノウチ「あ~、アレですよね?・・・・トランスファープライシングって何ですか?」
こんな感じですね。
1回「あ~アレね?」みたいな余裕の表情を見せるといいギャップが生まれて、先方をクスリとさせることができます(ぜったいマネしないでください)。みなさん優しいのでちゃんと説明してくれます。
※ただ、あまりに方向性の違う質問をすると「○○については専門外なので、別の部署の担当者をご紹介します」となってしまい、回答にけっこう時間を要する場合があるので注意です。専門分野が細かくハッキリ別れている。
日本本社のスタッフにも良く聞きます。
「○○って、こういう意味でしたっけ?」とか「社長の空き日程おしえてー!!(汗)」とか「グラボってこれでいい?」とか「本社っていまどんな感じ?」とか。
(時差の関係で、回答は半日後とかになっちゃいますが・・・)
日本にいる間に仲良くしていて良かったなと。持つべきものは友・仲間であるなと。
これ一人でやれと言われたら、到底できない!
最近それを実感しております。
そんな大事な友・仲間が、いよいよモントリオールにもできそうなわけです。
5月頭、もうすぐです。
オープニングスタッフです。
これほど嬉しいものはありませんね。
たぶん、始まったらはじまったで、とんでもないトラブルとか、めちゃくちゃ面倒なこととか、想定外の事態も山のように飛び出してくると思うのですが、新しいスタッフたちと一緒に、笑い、泣き、ときには殴り合い(ゲームで)、乗り越えていきたいなと思います。
私もはやく、雑務のプロになれるように精進精進。
現場からは以上です。A la prochaine !
(ヤマノウチ)